劇団木霊 稽古場日記

劇団木霊に所属する団員によるブログです。
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稽古場レポート◆畋翹楫慮邸



はいこんにちは。劇団木霊4年代の臼杵です。
 
 
『喩えばウラシマタロウが玉手箱を開ける際に何を望んだのか──期待するから裏切られる──健全さを捨てた健康な生活を送るための忌憚』開幕まであと2日となりました。
 
 
「稽古場レポート、まだ一回しかやってないじゃん」という一部読者様の声にお応えいたしまして、というわけで、私が参加した稽古全体を「台本稽古」という括りで振り返りたいと思います。
 
 
今回の作品、『喩えばウラシマ()』ですが
 
 
とても「同時代的」だな、と
 
 
思います。
 
 
劇中にSNSが登場するわけでも、大学生あるある的な物が盛り込まれている訳でもありません。
物語の背景にあるのは「他者との関わり方」についての提示。
それも歯切れのよい勢いのある提示ではなく、もぞもぞとどちらかと言えば煮え切らない態度を携えたものです。
 
 
「若者らしくない」という見方もありましょう。
「わからない」という意見も、正直、出得ると思います。
が、しかし。これは2016年を生きる大学生たちの頭の中を端的に、ゴロゴロと具材の食感が残るカレーのように描いた作品なのではないでしょうか。
 
 
と、いうのも。(ここからが本題)
 
 
作品の取り組む演出家、そして俳優たちの姿勢がまさしくそれなのです。


ある日のこと。シーンを稽古しているとき。そのシーンが終わり、合図を出して演出家が流れを区切ります。
そして、沈黙。なにを言う訳でも、示すわけでもなく、演出家・宮澤大和は黙ります。
そして、一つ一つ、言葉を選びながらさっきまで眼前で行われていた演技についてコメントをしていきます。
ときには俳優の手応えや感触、直感的な意見を吸い上げながら、次に進むべき道を模索します。

 
 
この一連の中で、誰かが声を荒げたりするようなことは起こりません。かといってわいわいキャッキャと戯れるようなこともありません。ただ静かに、着実に前を見ています。
 
 
少し話は逸れますが、若者の中にある「怒られたくない/怒りたくない」という意識は一時期よりも確実に強固なものになっている気がします。(私もその渦中にいるので客観的な意見ではありませんが)
「気軽に繋がれる時代」は裏を返せば「容易く裏切られうる時代」でもあります。
面倒なこと、不可解なことを極力避け、イージーで安直な物求める時代に、演劇は非常に相性の悪いコンテンツです。
 
 
そんな状況の中で、互いの関係を破壊するような衝突の気配を消し、それでも良いものは良い、悪いものは悪いと率直な意見を憚らず、なにか一つのものを作りだそうとする彼らを見て、「ああ、これが今の彼らのリアルなんだなあ」と感じ入った次第です。
たかだか一歳か二歳しか違わない私もその中の一人なのかもしれない。そう思いながら稽古を見ていました。





 
 
 
 
 
「……これは稽古場をレポートしたことになるのか?」(by内なる読者臼杵)
 
 
そうなんですよね。レポートと言うよりは感想文なんですよね、これ。
ということでとある日の稽古(4月中旬)の写真を並べて、レポートと代えさせていただきますm(__)m
 
 
 










無意味に多重露光してみました。無駄ドラマチック。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。失礼します。




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劇団木霊
2016年本公演

『喩えばウラシマタロウが玉手箱を開ける際に何を望んだのか──期待するから裏切られる──健全さを捨てた健康な生活を送るための忌憚』

※上記すべてがタイトルです。

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──まったくこの街のアスファルトは夜でも光ってやがる


|脚本・演出|宮澤大和


|出演|
川村瑞樹   菊池鴻良   多勢まりん  小西建大


|日時|
2016年 5月
20日(金) 14:00〜/19:00〜
21日(土) 19:00〜
22日(日) 14:00〜/19:00〜
23日(月) 17:00〜

全6ステージ

※受付開始は開演45分前、開場は開演30分前です。


|会場|
劇団木霊アトリエ(早稲田大学大隈講堂裏)

(1)JR山手線高田馬場駅より都営バス早大正門行き 終点 「早大正門」下車すぐ
(2)地下鉄東西線早稲田駅より徒歩8分
(3)都電荒川線早稲田駅より徒歩10分

詳しいアクセスはコチラ
→ http://blog.gekidankodama.com/?eid=1428168


|料金| 無料(フリーカンパ制)


|予約|
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|スタッフ|
演出補佐|村元今日子、臼杵遥志
舞台監督|名原僚造
舞台 |荒木真子
舞台補佐|広瀬匠馬、名原僚造、笠原成歩、小倉詩歩、南舘優雄斗
音響 |谷脇南美
音響補佐|池本梨華
照明 |山岡茉友子、堀内優璃
照明操作|岡ありさ
衣装 |井田遥
衣装補佐|荒木真子、武村理子、小倉詩歩
制作 |武村理子
制作補佐|臼杵遥志、遠藤杜洋
宣伝美術|広瀬匠馬
宣伝美術補佐|谷脇南美
WEB|宮澤大和、村元今日子
振付 |小西建大、南舘優雄斗


|公演情報|
公演特設HP→ http://gekidankodama.com/stage/urashima/index.htm

Twitter→@kodama_urashima

Facebook→ https://m.facebook.com/gekidankodama/


|お問い合わせ|
090-6165-1907
kodama.urashima@gmail.com (制作)





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